2011年04月20日

ロシアの車たち―もう廃車なのに…

 思わず共感できるニュース(?)があったので、紹介しようと思います。

壊れすぎ! ロシアの高速を走る事故車がハンパない
ロシアの高速道路で、とんでもない車が走行している様子が目撃された。その車とは、右側は激しく損壊している車両だ。それにも関わらず、何事もなく高速道路を走り続けているのである。その様子がYoutubeに公開され、ユーザーからは、「ゾンビカーだ」、「走ってるんだから問題ないのでは」など、さまざまなコメントが投稿されている。
この映像は、4月3日に公開されたものだ。タイトルでは中国産のSUV車とされているのだが、正確な車種はわからない。動画では、撮影している車両の前方を走るSUVが大きく損壊している様子が確認できる。車体の右側が陥没しており、日本なら廃車処分しなければいけないレベルの事故車なのだ。(ロケットニュース24)




 このニュースや映像を見たのなら、いやあさすがロシアだねえ、よく分からん国だ、と思われるだけかもしれませんが、実際に、ロシアの交通事情を見てきた者とすれば、これは十分な「アルアル」です。
 さすがにここまでの壊滅っぷりは見たことはありませんが、これに匹敵するくらいのは見たことがあります。

 そもそも、ロシアで、日本みたいな「綺麗」な車をほとんど見たことがありません。多くの車が、ホコリだらけで、白い車は黒ずみ、黒い車は灰をかぶったようにしている。ちょっとしたキズなんてナンのその。凹もうが構いやしない。
 極端な表現に聞こえるかもしれませんが、誇張をしたつもりはございません。まさしくそうなのです。

 ひとつ、目の前で目撃したエピソードを。
 道で路面電車を待っているときに、やって来た路面電車とある車が軽く追突しました。当然、車のほうはフロントが傷ついていて、これは運転手同士で揉めるか、警察が来るかだな、とにらんでいました。すると、予想通り運転手が出てきて、なにやら話しているようでした。やれやれ、これじゃあ遅れてしまうなあ、なんて心配に思っていると、お互いが笑い出して、それぞれの車に乗り込み、何事も無かったかのように発進しだしたのでした。

 うーん、車に対する価値観がロシア人は違うのかもしれません。「人を運ぶ」という最低限の機能さえ果たせば、OKという何という合理主義。このあたりはやはり面白いですね。

 もちろん、ぴかぴかに磨かれている車好きな人もいます。多くはないようですが……(笑

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posted by Itta Tojiki at 23:35| Comment(0) | ロシアの社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月19日

チェルノブイリ博物館へ行って…

 思えば、震災が起こる10日ほど前は、僕は旅行の真っ只中だった。そして、どういうめぐり合わせかは分からないけれども、実は、ウクライナのキエフにて、「チェルノブイリ博物館」というところに足を運んでいる。そのときのことについて、僕は以下のような記事を残している。

 この日最初に向かったのは、「チェルノブイリ博物館」。キエフの中心街からは少し離れてはいるが、地下鉄で行けばさほど時間は要さなかった。開館時間ちょうど10時に入場。客はほとんどいなかった。
 中は手の込んだ装飾で、いかにも「見せる」感じのする展示具合だった。半端のない数の写真や、実際に使われたマスク、そのほか作業員の名簿や身分証など、関係者のものが並べられていた。
 しばらく館内を歩いていると、日本語の文字が飛び込んできたので驚いた。そこには、同じく被爆に苦しんでいる広島の方々がチェルノブイリの被害者に支援をしているという趣旨のものがあった。原爆の悲惨さを描いた詩や原爆投下当時の新聞などなど、日本に関連するものがたくさん展示されていた。また、展示物の説明や補足をするタッチパネル式の機械が設置されていたのだが、それらは全て日本製のものだった。博物館自体の支援も日本が全面的にやっていることが伺えた。
 最後の中央ホールには、被爆した子どもたちの写真が一面に張られていた。またその子どもたちが持ち寄ったおもちゃも並べられていた。さらには、チェルノブイリから発した放射性を帯びた雲がどのように移動したかを示した映像があったのだが、そこには、ヨーロッパ全土を覆ってしまうほどに大規模な雲の変遷があった。あまりにも直接的過ぎる説明映像は、僕の想像をはるかに上回っていた。
 チェルノブイリの事故に加え、日本に原爆が落とされたという事実が、一気に僕の頭の中に押し寄せ、いやおうなしに真剣な思考を強いた。(留学ブログより)


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※ウクライナ国立博物館チェルノブイリ

 今回の福島原発問題が、チェルノブイリに匹敵するとか、しないとか世界中で議論になっているけれども、これほどまでの原発事故と比較している時点で、「大事故」だということに変わりはない。チェルノブイリでの爆発が原因の急性被曝による死者は、100人にも満たないが、被曝が引き起こしたガンや白血病で亡くなった人の数は、万単位だとも言われ、いずれにせよ莫大な数であることに変わりはない。
 上の抜粋にも書いてあるけれども、一番心配なのは、やはり「子どもたち」である。被曝してすぐに症状が出るわけではなく、ある程度時間が経ってから発症するのだから、今回の事故がどう影響するかはわからない。ただ、博物館におびただしい数の子どもたちの写真が展示されている、ということは、やはり原発事故とその後の病気の関係は密接なのだろう。
 今、テレビを中心に、安全、安全と叫ばれているけれども、どうしても前例の事故を思うと、疑って仕方がない。今後の動向が、原発事故がどう影響するか、大いに気になる。

 チェルノブイリ事故の復興を、「被曝国」としての立場から真摯に支援していた人たちがいるにも関わらず、こうやって世界的な原発事故を引き起こしてしまったというのは、どうしても残念なめぐり合わせを感じざるを得ない。僕が博物館に行ったときは、まさか日本でこんな事故が起こるとも思っていなかったし、日本がウクライナを、「被爆国」という関係性から支援しているということも、知らなかった。誤解を恐れずに言えば、何と言う皮肉なことか!
 
 いつまでも嘆いても、それも仕方がないことであって、今はもう、覚悟を持って生きるしかないと思っている。

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posted by Itta Tojiki at 22:29| Comment(0) | 今の時代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月17日

ロシアのG(虫のほう)

 タイトルが、やたらとグロテスクですが、そんなにヒドイ話ではありません(と僕は思っているだけですが……)

 なぜ、そんなしょうもない話を思いついたかと言うと、こっちで久々に虫を発見したからでした。
 思えば、ロシアでは、冬ということもあって、ほとんど虫らしい虫を見たことがなく、実際にいるゴキブリでさえも、小指の爪くらいの大きさくらいしかありませんでした。

 南に行けば行くほど、虫は大きくなるといいますが、まさしくその通りであって、小さいころから巨大なものを見てきた僕にとっては、本当にカワイイ感じがするくらいでした。
 ですので、久々に見たときには、思っていた以上に驚きは大きかったのでした。

 うーん、やはり気持ちの悪い話ですね……(汗
 ただ単に、ロシアのゴキブリは小さい、ということを言いたかっただけなんです……

 御詫びに、綺麗な花の写真を。

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posted by Itta Tojiki at 22:53| Comment(0) | モスクワ回想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月15日

お前の生まれ故郷はこんなところだ!―「土いじり」の記憶

 今もなお、ながながと実家のある宮崎で「療養」しています。最近では、幸いにもご健在である4人の祖父母の手伝いに追われており、20度を超える気温の中で汗を流す日々が続いています。

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 手伝い、といえば、重たい荷物を運んだり、外の庭や畑の草むしりをしたりと、力仕事が多い。中でも、久々にやることになった草むしりは、ずいぶんと疲れます。けれども肉体的な疲労を感じる一方で、幼いころに、畑で農作物の収穫とか、草いじりなど、何かと「土」と向き合った僕の心は、無性に癒されたのでした。

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最近、宮崎は1ヶ月ほど本格的な雨が降らない水不足に悩まされ、土は完全に乾燥しきっているのです。そのため、あまり力をいれずとも、簡単に根こそぎ草は抜けるのです。しかし、日光があまり当たらない部分では、わずかですが水分が感じられ、草を引っこ抜くときの感触が違うのです。
また、落ち葉をホウキで掃いているときに、たんまりと重なった枯葉の下には、水分が抜けきっていない、湿り気のある土で、そこには、新緑を思わせるような輝かしい色をはなった雑草が顔をのぞかせていたのでした。
こんな些細で当たり前のことですが、このある種の自然のメカニズムの再確認は、ふと心を幼いころに引き戻し、お前の生まれ故郷はこんなところなんだぞ、という声がどこからか聞こえたものでした。

モスクワ、という初めての異郷の地を体感した後に、すぐにこのような慣れ親しんだ環境に投げ込まれる、というのは、これはこれでまた貴重な体験だと思っています。今まで見えてこなかった(というか、意識していなかった)部分が、はっきりと目に映る様は、妙に新鮮な心持ちがするのです。これもまた、留学という経験が与えてくれたものの延長線上にあるような気がします

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posted by Itta Tojiki at 23:59| Comment(0) | 個人的なこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月14日

違法移民の「秘密基地」の摘発

 ロシアには、多くの移民がやって来ている複合民族社会です。目的としては、労働であって、ロシア全体としては、合法移民が180万、違法移民が400~500万人いると推定されています。(4月14日УТРО.RUより)

 そして、モスクワで移民関連のニュースがありました。モスクワのモジャイスカエ街道の近くで、違法移民が住み着いていた「地下秘密基地」が摘発されたそうです。4メートルのコンクリートの塀のもとに、110人の中央アジア出身の移民がいたと報告されています。部屋としては、なかなか快適なものだったらしく、シャワーが備え付けられ、寝室もあり、さらには、「礼拝室」さえあったといいます。
 摘発された「地下の住民」たちの多くは、国に帰され、そのうち16人は、今後の調査のために、拘留されているそうです。

 モスクワの現状として、労働力が不足している中、まずモスクワに住む人たちの雇用斡旋、その次に、そのほかのロシアの地域の人、そして外国人という優先順位になっています。(同記事より)
 しかしながら、今回のニュースのように、移民に関しては怪しい噂が絶えません。

 以前、移民系の外国人に関して、このような文章を書きました。

 『多民族都市としてのモスクワ

 移民、とりわけ異なる民族との問題となると、複雑です。モスクワでは、明らかに差別が存在し、特に職業面でのそれは、顕著なものだと思っています。

 これを、単なるロシアという異国の地での出来事だ、と一蹴するのは、少し軽薄であって、労働力不足に伴う移民問題が浮上している今日の日本でも、共通認識を持って、考えるべきことだと思います。何も移民を受け入れたら差別が起こる、というわけではありませんが、民族が複合的に共存するという問題は、どうも厄介であることには変わりはないと思うのです。

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posted by Itta Tojiki at 23:59| Comment(0) | ロシアの社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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