2011年04月11日

ふるさとを歩く

 ふと地元の繁華街をほっつき歩こうと思ったのは、単なる気まぐれではありませんでした。ネットの記事や本とにらめっこする日常に、少しばかり刺激を与えたかったがためでした。
 繁華街、といってもそれは昔のことで、数年前に郊外にオープンしたショッピングモールに人気を取られ、寂しくビルが立ち並んでいるだけです。この日は、月曜日の午後ということもあって、とりわけ人は少なかったのでした。

 ――その前に――本来なら車で行ったほうがずっと近いのに、今日はあえて電車で行ってみました。1時間に1、2本しか出ないローカル線に乗るのは、もう数年ぶりで想いだすものもありました。車両には見慣れた制服姿の学生がちらほらと見え、○○高校、○○学院だ、と懐かしく感じたしだいでした。

 街を歩くのですが、妙に「ゆっくり」とした雰囲気を感じました。それなりに背の高い建物が立ち並び、車も一応行き交っているのですが、都会的な「忙しさ」がまったく感じられないのです。もちろん、宮崎という土地に都会的なものも求めることじたい、お門違いなのですが、東京、モスクワと見てきた僕の目には、改めての姿が映るのでした。
 残念なことに、一度「外」を見てしまった僕は、もはやかつてのような純朴な視線で、地元を見つめることが不可能になりました。ただ、「外」を見たことによって、これまで見てきたものが照り返され、新しい視線を生んでいます。それは、良くも悪くも、生まれ故郷を客観的に再認識するものです。
 
 そんな、認識の変化を感じながら、街を歩く中学生、高校生を見ながら、かつての自分を想いだしながら、ゆっくりとした時間を過ごしたのでした。

NEC_0009.JPG

 風が強かった。あちらこちらで桜が散っていた。目の前で、桜吹雪が舞い、視界が白く塗りこめられたときに、ふとモスクワの雪を思い出してしまった。帰国してもうずいぶんと経ったと思っていたのだけれど、まだ1ヶ月も過ぎていない。いまだ僕の脳裏には、かの地が染み付いているのだろうか……。

ブログランキングに参加しております。下のバナーのクリックを宜しくお願いします。人気ブログランキングへ


posted by Itta Tojiki at 23:59| Comment(0) | 個人的なこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。