2011年08月27日

ロシア人とアルコール

 ロシアといえば、ウォッカ!というのは、一般的に広く知られていることで、そのことからロシア人はアルコールに強い、という説ができています。
 確かに、ロシア人はアルコールに強いような気がしますが、これは白人、黒人に共通することで、遺伝子レベルでわれわれモンゴロイドよりもアルコールが強いことが判明しています。

 面白い記事がありました。

機内で泥酔し踊った女を拘束、ロシア
【8月27日 AFP】ロシア・モスクワ(Moscow)郊外のドモジェドボ国際空港(Domodedovo International Airport)を26日午前7時(日本時間同日正午)に出発した英ロンドン(London)行きの旅客機が、離陸直後に引き返した。
乗客のタタルスタン(Tatarstan)共和国出身の女性(39)が泥酔したため。ロシア通信(RIA Novosti)が伝えた交通警察の発表によると、「この女性は酒を飲み過ぎて、グラスを高く掲げ、エロチックな踊りを始めて他の乗客に迷惑になったため」、乗務員が離陸からわずか15分後に空港に引き返すことを決めた。
 警察によると女性は空港で身柄を拘束され、検査のため近くの病院に送られた。女性の氏名は公表されていない。(c)AFP


 ほう、ロシア人にしては珍しいな、と思ったところ、記事を見ると女性はタタールスタン共和国出身で、アジア系だと思われますが、まあ真相はよく分かりません……

 ロシア人はアルコールが好きなんだなあ、と思うことは多々ありました。まず道端や地下鉄で、堂々とビール瓶、ときにはウォッカの瓶を抱えながら喉に流し込む人が見受けられ、しばしば飲まない?とすすめられたこともありました笑
 
 お酒に強いかどうか、について。汚い話になりますが、僕はモスクワでは、ほとんど「吐○物」を見たことがありません……。留学期間7ヶ月において、2回しか見たことがありません……。

 僕が通っている大学の近く、まあ高田馬場駅の辺りのことですが、ここではそれを、ほぼ毎日見ることができます……。
 
 その状況と比べると、何となくロシア人の酒の強さが伺えるような気がします。

 ちなみに、ロシア人の友人から言われたことですが、ロシア語では「アルコールに強い」という言い方はしないそうです。「たくさんアルコールを飲める」という言い回しをするのが普通だと言われた記憶があります。

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2011年08月26日

言論の話―ロシアの状況は他人事ではない

 「ロシアには、言論の自由はない」という説は、ここ近年言われ続けたことで、よく批判の対象となっています。「国境なき記者団」の言論の自由度ランキング(2010年度)では、ロシアは178カ国中、140位で、主要国と呼ばれる国としてはかなり低い数字です。

 ソ連崩壊から2006年までに300人近いジャーナリストが殺害され、そのほとんどが犯人は不明といいます。昨日の記事でお伝えした、アンナ・ポリトコフスカヤ殺害事件は、そのような状況を象徴するものでした。
 加えて、体制を、特にプーチン首相と、連邦保安省(FSB)に対して厳しい批判を主張していた、リトビネンコ元中佐殺害事件も、ロシアの言論の自由を危ぶむものとして並べられます。
 これらの言論弾圧は、特に第二次チェチェン戦争の際に、大々的に行われ、上記の二つの事件は、同じ2006年に起こったものでした。何もこの時期だけではなく、現在もなおジャーナリストが殺害される例は続いています。
 言論者を抹殺している犯人は誰だ、ということは断言できませんが、しばしば政府関連の関与が疑われています。

 ここに、「体制」側と「言論の自由」という構造が存在します。これは、ロシアのみならず、歴史的に、そして現代においても、ほとんどの国家で見られるものです。ロシアの場合は、このような構造が派手に顕在化しているために、非民主的な国家である、という非難を頻繁に受けてしまいがちです。

 もちろん、ロシアのこのような非民主的な情勢は、自由主義の観点から見れば、よろしくないことです。もっとも、ある政策を実行あるいは強行しようとするときには、国家は強権的な態度をとります。ソ連が崩壊してから今年で20年という「若い国家」であるロシア連邦においては、このような国家のあり方は不自然なことはないでしょう。さらには、歴史的に見たときに、この国に、いわゆる「民主的な」国家が存在したことはないのです。あれだけの広大な領土に、あれだけの数の民族を抱えたユーラシア国家を、民主的にまとめあげるには、かなりの教育が必要となるでしょう。

 ロシアのこのような国家性は、以前、書いたことがありました。

 ロシアの性
 
 少し話がずれました。
 ロシアには言論の自由がない、ということは繰り返し言う必要はありません。やはり、僕が指摘したいのは、自国の状況を棚にあげて、ロシアをはじめとする「非民主的な」国家のあり方に否定的な見方をする「非難する側」の態度のほうです。言論弾圧の例は、実は民主国家と言われている国々でも行われていることであって、それはそれぞれの胸に手を当てたときに明らかになるでしょう。
暗殺、という最終手段とまではいかなくとも、発表の場を取り上げたり、テレビ番組を降板させたり、ということは、意外と露骨に行われているものです。

 われわれは民主国家である、だからわれわれのしていることは民主的であって、「正しい」ことだ、という“頭でっかち”な状況を指摘したいのです。
 ロシアの状況は、単なる異国での出来事、ではなく、自分たちの社会にも重なることだということを自覚することが大事だと思われます。そういう自覚は、民主主義国家として大きな顔をする態度に、反省という冷や水を浴びせるものだと信じています。

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2011年08月25日

5年前のジャーナリスト殺害事件の進展

 2006年に起きた「アンナ・ポリトコフスカヤ殺害事件」といえば、ロシア社会における「闇の部分」を象徴する大事件でした。チェチェン戦争をはじめとして、ロシア政府へ厳しい批判をしてきたジャーナリストが暗殺されたことは、ロシアには言論の自由がないことを改めて知らしめたことになりました。その事件に大きな進展が見られました。

5年前のロシア女性記者暗殺、容疑者の元警察幹部を拘束【8月25日 AFP】2006年にロシア人ジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤ(Anna Politkovskaya)さんの暗殺を指揮した容疑で現在、モスクワ警察の元幹部が拘束されている。
 ポリトコフスカヤさんが執筆していた、体制に批判的な独立系紙ノーバヤ・ガゼータ(Novaya Gazeta)のドミトリー・ムラトフ(Dmitry Muratov)編集長が23日、ノーボスチ・ロシア通信(RIA Novosti)に語ったところによると、モスクワ警察の元警視ドミトリー・パブリュチェンコフ(Dmitry Pavlyuchenkov)容疑者が拘束され、事情聴取を受けている。ポリトコフスカヤさんは2006年10月、モスクワの自宅アパートの建物内で射殺された。
 同紙のセルゲイ・ソコロフ(Sergei Sokolov)副編集長の情報では、パブリュチェンコフ容疑者には、犯罪グループに消音器付きの拳銃を手配して、ポリトコフスカヤさん殺害を指揮した疑いがかけられている。
 パブリュチェンコフ容疑者は、ポリトコフスカヤさん事件に関して2009年に行われた裁判中にも事情聴取を受け、検察側証人となっている。このときの裁判では陪審が証拠不十分とし、被告全員が無罪となったが、この判決を最高裁が破棄したために再捜査が開始されていた。(c)AFP


 6月の段階で、実行犯として国際指名手配されていたチェチェン人の男が拘束されていました
 今回は、暗殺を指揮した容疑として、元警官が取り調べを受けて降りますが、The Moscow Timesによりますと、このパブリュチェンコフ容疑者に殺害を依頼した人物がいることをうかがわせます。記事には、未確認の黒幕(unknown mastermind)の依頼のもと、同容疑者が暗殺チームを指揮したと書かれています。

 おそらく、この黒幕を暴くことでしか、真犯人を特定することはできないでしょう。実は、アンナ・ポリトコフスカヤ氏が殺害された後に、その暗殺を指示したのは政府ではないか、という憶測がずいぶんとなされていました。いまだ黒幕があばかれていないことを考慮すると、まだ政府関係の事件の関与は否定できません。
 
 この話題に関しては、また続けて書いてゆきます。

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2011年08月24日

朝鮮半島へのガスパイプライン

 ここ数日、北朝鮮とロシアの間での首脳会談が話題となっております。核の問題や六カ国協議など、日本にとっても関連のあることがらについて話し合いがもたれていますが、今回注目したいのは、朝鮮半島へのガスパイプラインのことです。

>ロ朝、ガス輸送路敷設合意 金総書記、6者協議復帰示唆 ロシアのメドベージェフ大統領と北朝鮮の金正日(キム・ジョン・イル)総書記が24日、東シベリアのウランウデで会談した。両首脳は、ロシア極東から北朝鮮を経て韓国に天然ガスを送るパイプラインの敷設事業への協力で合意。核問題をめぐっては、金総書記は6者協議に無条件で復帰し、その際に大量破壊兵器の実験を一時停止する用意があると表明した。
(中略)
 会談後、メドベージェフ大統領は「韓国へのガス輸送について、北朝鮮と協力することで合意した」と述べた。具体策を詰めるための特別委員会の設置を決めたことも明らかにした。計画が実現すれば、年間約100億立方メートル以上のガスの供給能力があるという。
(Asahi.com 2011年8月24日20時55分)

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 記事から読むに、ロシアと北朝鮮、加えて韓国との経済的な結びつきの強化が進んでいることがわかります。しかし、近年のロシア外交を見るに、ガスパイプラインというと、経済的な側面よりも外交的なツールとしての印象が強いように考えられます。
 実際に、ウクライナでは2006年から2009年にかけて、断続的にガスの停止を強行され、昨年2010年には、ベラルーシに対しても供給を停止する政策をとりました。これは、経済協力を逆手にとった、政治的影響力の行使だと考えられます。
 ロシアからガスを輸入するというのは、効率のよい政策であることは確かであって、このように基本合意がなされるのは、メリットが大きいからでしょう。具体的には、外貨の獲得、中国への一極エネルギー依存からの脱却などが挙げられます。ただ一方で、経済的協力を強めること、とりわけパイプラインの設備でもって恩恵を得ることは、ある意味政治を部分的に明け渡すことを意味します。つまりは、北朝鮮がウクライナ、ベラルーシのように、ロシアの政治的影響を強く受け始めていくのではないか、ということです。
 もちろん、エネルギー構造が即座に変化してゆくということは考えがたいですが、長期的に見たときに、そのような外交関係が想像できるように思えます。

 少し、大局的な話になりますが、北朝鮮(朝鮮半島)の地理性を考えたときに、中国、ロシア、そして日本という3勢力がぶつかりあう、地政学的にデリケートな場所であることが分かります。大きなパワー・バランスを考慮するロシアが、北朝鮮にひとつ肩入れすることは、地政学的にも合理的なことのように思えます。

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2011年08月18日

サッカー:ロシアリーグの話―エトーはロシアへ来るのか

 久々のサッカーネタです。今日は、有名選手のロシア移籍の話題です。
 何と言っても、最近騒がれているのは、世界屈指の強豪チーム、インテルのサミュエル・エトー選手のロシア移籍の話です。カメルーン代表のエトー選手といえば、長友佑都選手のチームメイトとして日本でもよく知られているかと思います。

 そのような世界的な選手が、ロシアのクラブチームへ移籍する可能性が騒がれているのですから驚きです。

インテル・エトー、ロシア移籍目前 2011.8.17 05:02(サンケイ・スポーツ)
 日本代表DF長友佑都が所属するセリエA、インテル・ミラノのカメルーン代表FWサミュエル・エトーが、ロシアリーグ・アンジに移籍することで決定的になったと16日付伊紙ガゼッタ・デロ・スポルトが報じた。年俸1500万ユーロ(約16億円)の3年契約という破格の条件が提示されている。(ローマ=坂本万里雄)


 話題にのぼっているクラブチーム、アンジ・マハチカラといえば、今年からダゲスタン共和国の富豪がオーナーに着き、かなりの資金力が想像されます。実際に、ロベカルことロベルト・カルロス選手を獲得していることからも、そのことが伺えます。


  イタリア・セリエAとロシア・プレミアリーグのレベルを考えたところで、その差は正直言ってはっきりとしています。もちろん、クラブチーム世界一を決めるUEFAチャンピオンズリーグへロシアのチームも複数出場しており、ここ数年レベルが上がっていることは確かです。
 オランダ代表のロッベンも、ロシアに対して興味があるということを示唆していることからも、何かしらの魅力がこのリーグにあるのでしょう。

 近年、ロシアではサッカー人気が加速しており、国家としても大きく肩入れをしており、その結果、2018年のW杯のロシア開催が決定しています。まだ決定事項ではないにしろ、有名選手がどんどんとロシアの地を踏むということがあるのであれば、より一層のリーグの発展、人気の上昇が期待できます。

 一つ気になることといえば、人種差別の問題です。以前、ロベルト・カルロス選手が差別的行為を受けたとして話題にあがりましたが、今回のエトー選手でも、それが十分に懸念されます。こうやって、懸念を示していること自体、差別意識の発生であることは重々承知しておりますが、実際問題として起きていることですので、あえて触れた次第でした。

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