2011年04月05日

教科書問題(北方領土をめぐるロシアの抗議)

 去年あたりから、「北方領土」問題が過熱しています。それに伴い、例の「教科書問題」が波紋を広げているようです。

 4月4日付けのРосбалтの記事は、日本の教科書に記載されている「不法占領」(第二次世界大戦のときに、ソ連が攻め込んできた際のこと)という記述に、外務省が抗議をしているということを伝えています。
 外務省は、ヤルタ会談(1945年2月11日)、ポツダム宣言(同年7月26日)、サンフランシスコ平和条約(1951年9月8日)を持ち出し、北方領土におけるロシアの主権に疑いの余地は無いと主張。さらには、現在の日本の非友好的な気運を次の世代に引き継いでしまうことは、ただ残念なだけだ、と述べています。
 また記事では、南クリル諸島(北方領土のこと)は、サハリン南部と同様、1905年から1945年までは、日露戦争の結果、日本の領土だったが、第二次世界大戦の結果で、それらの領土は、ソ連のものとなった。ソ連の主権は、現在のロシア連邦に移っており、必然的にロシアの領土である。と説明がありました。また、メドベージェフ大統領の国後訪問、政府高官の北方領土訪問についても、日本は否定的な態度を示しているが、これは国内問題である、とありました。

 大震災に伴い、外国は同情的な立場を取り、熱心な支援をしてくれていますが、現実問題は、シビアに残っているのです。ロシアだけでなく、韓国でも領土問題について、非難決議が採られました

 昨今から日露関係は、かなり緊迫したものになりました。けれども、だからといって、ロシアの国民が、日本人は悪だ、と安易に考えているわけではありません。よく、最近の政治関係はよろしくないよね、という話をロシア人とすることがありましたが、決まって彼らは、ホントにそうだよ、とウンザリとした表情をしたのでした。つまるところ、領土問題で騒いでいるのは、あくまで「お上」の政治問題であって、国民レベルでの対立ではないという認識があるのではないでしょうか。
 しかし、日本の右翼団体がロシアの国旗を引きずるなど、侮辱行為をした際には、さすがに国民レベルで怒りをかったといいます。
日露の確執が、お互いのナショナリズムに触れたときに、この対立は取り返しのつかないものになるのでしょう。一番陥ってはならない状況です。

 最近、災害や原発関連のニュースがほとんどを占めますが、それでも世界は動いています。今回扱った記事は、今のところ日本語でのニュースはありません。もちろん災害関連が一番深刻で大事ですが、このような国際問題に対しても十分な注意を払う必要があると思います。

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posted by Itta Tojiki at 19:45| Comment(0) | 日本とロシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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