2011年04月28日

ロシアってやっぱりマイナーなのかなあ……

 「ロシアどうだった?」
 という問いを、帰国してからよくされます。とくに最近、東京に戻ってきたばかりなのでよく問われます。しかし、この質問ほど困るものはないのです。あまりにも漠然としていて、何を答えればよいのかが分からず、ただ「よかったよ」としか返せないこともしばしば。
 そして、続いて聞かれるのが、だいたい次のようなものです。
 「ロシア美女に会ってきたか?」
 「ウオッカは飲んだのか?」
 「テロには巻き込まれなかったか?」
などなど。
 もっとも、これらは日本人のロシアへのイメージそのものなので、仕方がないことだと思います。けれども、街の造りはどうだ、とか外国人は多いのか、とかいう少し突っ込んだ問いは少ないです。これは、一般的にロシアという国に対する興味が薄いことと、情報が得られていないことが大きな理由だと思うのですが、帰国してからそれを強く感じています。
 ロシアってやっぱりマイナーな国なのかなあ、という感想は決して否定できません。

 ロシアに興味を持ち、足を運び、しばらく滞在する、というプロセスを経た僕にとってロシアとは身近なものに他ならないのですが、それは、ひょっとしたら一般的ではないのかもしれません。帰国して、日本人のロシアへの客観的な見方を少し感じられています。

 「どこに行ってたの?」
 「ロシアです……」
 「ええええ!! ロシア!?」

という会話のやり取りやリアクションに、それが顕著にあらわれているのだと思います。

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posted by Itta Tojiki at 23:00| Comment(0) | 日本とロシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月07日

極東への投資増加の見込み

 7日付けのРИА Новостиの記事に、極東地域への投資について興味深いものがありました。ロシア、極東連邦管区の大統領全権代表の、ビクトル・イシャエフ氏は、2013年までに、3兆ルーブル(約9兆円)を、2025年までに9兆ルーブル(約27兆)規模の投資をする計画があることを明らかにしました。2010年は、極東地域への投資額のうち、80パーセントが、大企業などの私営組織が占め、そのほかが連邦関係によるものだったそうです。徐々に、政府による開発も進めいく方向なのでしょう。

 ロシアが、極東開発にかなり積極的に乗り込み始めたのは、昨今の北方領土問題への肩入れ具合を見れば明らかです。広大な土地を持つロシアには、いまだに「手付かず」の地域があり、開発次第では、今後のロシアの方向性をも決めかねないくらいのポテンシャルがあります。今回の極東開発もその一つだと見て、大方間違いは無いとは思うのですが、「アジア太平洋地域の安全保障」という観点から見ても、ロシアの動きが十分納得いくように思えるのです。
 
 少し古い記事になりますが、たいへん興味深いものを紹介します。

 ロシアの極東軍備拡大、標的は日本ではなく中国(ウォール・ストリート・ジャーナル)

 日露関係、と2国間のみだけの問題のように捉えられがちですが、決してそうだとは思いません。国際社会というのは、もっと「大きな」ところに核心があるのではないか、と思うことがあります。地図を見たときに、日本、ロシア、中国が隣同士の国であることは明らかであって、いわば一番身近な外交とも言えると考えられます。

 じわりじわりとロシアは東を向きながら、戦略立てているようです。今後も、極東関連の記事については、頻繁に情報を伝えたいと思います。何たって「国境」についてのことなのですから……。

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posted by Itta Tojiki at 23:59| Comment(0) | 日本とロシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月05日

教科書問題(北方領土をめぐるロシアの抗議)

 去年あたりから、「北方領土」問題が過熱しています。それに伴い、例の「教科書問題」が波紋を広げているようです。

 4月4日付けのРосбалтの記事は、日本の教科書に記載されている「不法占領」(第二次世界大戦のときに、ソ連が攻め込んできた際のこと)という記述に、外務省が抗議をしているということを伝えています。
 外務省は、ヤルタ会談(1945年2月11日)、ポツダム宣言(同年7月26日)、サンフランシスコ平和条約(1951年9月8日)を持ち出し、北方領土におけるロシアの主権に疑いの余地は無いと主張。さらには、現在の日本の非友好的な気運を次の世代に引き継いでしまうことは、ただ残念なだけだ、と述べています。
 また記事では、南クリル諸島(北方領土のこと)は、サハリン南部と同様、1905年から1945年までは、日露戦争の結果、日本の領土だったが、第二次世界大戦の結果で、それらの領土は、ソ連のものとなった。ソ連の主権は、現在のロシア連邦に移っており、必然的にロシアの領土である。と説明がありました。また、メドベージェフ大統領の国後訪問、政府高官の北方領土訪問についても、日本は否定的な態度を示しているが、これは国内問題である、とありました。

 大震災に伴い、外国は同情的な立場を取り、熱心な支援をしてくれていますが、現実問題は、シビアに残っているのです。ロシアだけでなく、韓国でも領土問題について、非難決議が採られました

 昨今から日露関係は、かなり緊迫したものになりました。けれども、だからといって、ロシアの国民が、日本人は悪だ、と安易に考えているわけではありません。よく、最近の政治関係はよろしくないよね、という話をロシア人とすることがありましたが、決まって彼らは、ホントにそうだよ、とウンザリとした表情をしたのでした。つまるところ、領土問題で騒いでいるのは、あくまで「お上」の政治問題であって、国民レベルでの対立ではないという認識があるのではないでしょうか。
 しかし、日本の右翼団体がロシアの国旗を引きずるなど、侮辱行為をした際には、さすがに国民レベルで怒りをかったといいます。
日露の確執が、お互いのナショナリズムに触れたときに、この対立は取り返しのつかないものになるのでしょう。一番陥ってはならない状況です。

 最近、災害や原発関連のニュースがほとんどを占めますが、それでも世界は動いています。今回扱った記事は、今のところ日本語でのニュースはありません。もちろん災害関連が一番深刻で大事ですが、このような国際問題に対しても十分な注意を払う必要があると思います。

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posted by Itta Tojiki at 19:45| Comment(0) | 日本とロシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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